暑さ寒さも彼岸までの彼岸が明け、桜の便りが聞かれ始めた今日この頃ですが、我が家にも春の海便りが、香川坂出の親戚から届きました。それは、うっとりするような色の、みどりの黒髪のような干しワカメで、シャキっとした歯ごたえと、天日干し独特の磯の香りが漂う逸品です。
もらい始めの頃、塩蔵ワカメに慣れ親しんでいた私の舌には、この磯の匂いが苦手だったことがウソのよう。今では味噌汁をはじめ、我が家の食卓に欠かせない食材となりました。
美味しくて、この干しワカメの細かく砕けたカスまでも、ふりかけにして食べています。自然の塩味がご飯やむすびにちょうど良く、好物の島根の板ワカメよりは、男性的な味わいでしょうか。