その昔、我が家の半分を囲んでいた柿の木でしたが、今では丸いフユ柿と三角のトンガラ柿の2本を残すだけとなりました。特に屋敷の入口にあった大きなフユ柿は格別美味しくて、思い出すと今でも惜しい気持ちでいっぱいになります。
その残った木の一つ、井戸小屋のちょうど真上にあるフユ柿の観察が最近の日課になっています。と言っても実の熟し具合を見るのもさることながら、多分虫に喰われたのでしょうが、毎日一つ二つと地べたに落ちているのを観るのです。
何がおもしろいのかと言えば、落ちた実はひと所に溜まって来て、そこがいっぱいになると一つが弾き飛ばされて下にコロコロ。まるでビリヤードみたいなのです。
この実を味わえるのはもう少し先の話ですから、果たしてその頃充分な量が残っているのか、我に返ってみると観察云々で笑っている場合じゃありません。