その昔、阿智神社の秋祭に合わせて、通りに面した家々で格子戸をはずし、
屏風を飾り、花を生けて来客をもてなしたことに始まった屏風祭です。
(近年になって大きく整備された祭のようです)
本町、東町界隈の商家、民家で屏風や家宝の品々が飾られ、
誰でも自由にそれらを拝見出来る趣向になっていました。
普段なら立ち入ることの出来ない老舗の商店や旅館の玄関先には、
立派な屏風が飾られ、添えられた花生けも屏風を引き立てていて、
素晴らしいものがありました。
もう何十回と倉敷に通っていますが、秋祭に遭遇したのは初めてのことで、
天領倉敷の往時を偲びながら各家を巡りました。