竹細工といえば、盆ザルや花カゴなどの小物が思い浮かびますが、我が家ではそれとは別に、農具として使っている竹製品があります。それがこの「長ショウケ」。
昔はこの集落でも4,5軒の家が竹細工を生業にしていたそうで、近隣農家からの頼まれや炭鉱内で石炭を運ぶ背負いカゴやエビジョウケ(運搬ザル)を作って納めていたとのことです。
暮らしの形態が変わってしまった現在、例え農家でにっても、プラスチック製の物が少なからずも好まれ、そして、炭鉱閉山後、需要がなくなったこともあり、集落から竹細工は消えてしまったのでした。最後まで残った作り手も数年前に亡くなったのは残念なことでした。
そんなこんなで、我が家に残っている竹製農具は只今瀕死の状態。バンソウコウを貼りながら、細々と使っているところです。どこかで作り手が健在なら、消えてしまわないうちに、買い残しておきたいと思っています。
← 長ジョウケ・・・
籾や米、時には茶碗などもいれます
↓ エビジョウケ・・・土や作物を運びます
↓ 野菜カゴ・・・野菜の保管に使います