倉敷への途中、岡山駅前の高島屋で行われている日本伝統工芸展へ寄ってみました。全国各地の伝統工芸品が展示即売されていて、職人さんの技を見たり、話を伺うことも出来る楽しいイベントでした。
どのブースも日本の気候風土が作り出した、暮らしの中で使いたいものばかりでしたが、その中で、この日私が見つけた品を紹介したいと思います。
まずは四国香川の「四国の本渋びき一閑張」です。隣にあったブースのクラフトっぽい木のお皿にも心惹かれましたが、職人さんから話を聞くほどに、こちらを選んだのでした。
一閑張は分類すると、中国系と純日本系に分かれるそうで、求めた品は純日本系で、和紙貼りの上に柿渋が塗られているもの。ちなみに、中国系は和紙張りの上から漆が塗られたものとのことでした。
興味深いことには、この四国の一閑張は、徳島県の竹材・木製品に高知県の和紙を貼り、愛媛県の柿渋を塗って、仕上げは資源の少ない香川県の技術・手間・気候等をもって出来上がるそうです。
もう一つは、秋田・大館の曲げわっぱ細工です。とても恥ずかしそうな職人さんが、私の素人質問にボソボソ答えてくれました。ここでは、翌日からすぐに活躍してくれそうな可愛いコースターを選びました。
思わぬ道草でしたが、よい時間を過ごすことが出来ました。どちらの品も、毎日の暮らしの中で使うことによって、私の心を豊かにしてくれることでしょう。