幸運にも山里の入口にある駐車場に入れたことで、意中の窯元を順番良く廻ることが出来ました。自慢ではありませんが、長らく民陶祭に通っているうちに、私なりの買い物のツボを習得しているのです(企業機密)。さあモタモタせずに出発進行!、と小鹿田が初めての友人へ気の毒にもハッパを掛けてしまった私なのでした。
さて今日ご紹介するのは勢いある指描きの中鉢です。
このサイズと形の白釉の鉢は使い勝手が抜群ですし、そしてためらいのない指描き文様は見ているだけでも元気が出てきます。裏側にも同じく指描きがされてあり、かなり得した気分の一皿でした。
前回訪れた時には見かけなかったこの鉢の全てに心惹かれて即決したのは言うまでもありませんが、小鹿田での器探しは「出会い」である、と改めて感じてしまう私なのでした。何度訪ねてもその後縁のない器もあるのですから・・・
民陶祭からの帰り道、麓の小野集落で買い求めた特産の日田梨は、サラッとした甘味と溢れる果汁で風味も高く美味しく頂きました。続けて夕飯のおかずも盛り付けてみましたが、思った通り、何を盛ってもおさまりの良い中鉢でした。