毎月の倉敷通いの中で、私が楽しみにしている一つに、い草田の観察があります。岡山から山陽本線に乗り換えて、倉敷へ向う途中の庭瀬~中庄間で、い草が栽培されているのを見ることが出来るのです。冬に植えられたい草は夏に刈り取られますが、今はちょうど背丈が50センチ位までに成長していて、青々と真っすぐに伸びた姿が、ユラユラと風に揺られています。
そのい草の田んぼが呼んでくれたのか、モネの睡蓮を見に出かけたアイビースクエアで、
西阿知町にある今吉商店さんが花茣蓙の展示即売をされているのに出合いました。
会場内は清々しい香りに包まれていて、たくさんの商品が並んでいました。そこで聞いてみると、やはりこれらの商品は、あの中庄の田んぼのい草で作られているとのこと。昔ながらの機械で織っても、一日でわずか一畳分しか作れないとか、昔は西阿知でい草を栽培していたとか、染色していないこの寝ござが一番肌触りが良いのに値段は安くしているとか。そんないろいろ話を聞くことが出来ました。
そんな話があって、倉敷から戻ると早速、昨年買い求めていたランチョンマットを使い始めることにしました。暑さに向う今頃からは涼しげでとても重宝します。
久しぶりのランチョンマットを前に、あの中庄のい草が思い出されました。さて、来月はどの位成長しているでしょうか。