丸いザルをひとつ分けてもらいました
先日の日田では思いがけない出会いが待っていました。
急ぎ足で豆田町から駅へ戻る途中のこと、赤信号で立ち止まった交差点から
何気に辺りを見渡していたら、少し向こうに”竹細工”の看板を見つけました。
街中にお店を構えているのなら、どうせお土産物屋かなんかやろ?、と期待をせずに
尋ねた先は、嬉しい裏切りでした。そこには、暮らしの中で使える竹細工が、その上、
それらは見るからに手作りであろうザルやカゴが並んでいたのでした。
お店のガラス戸を開けてよく見てみると、職人さんらしき人が土間に座って竹を割って
おられました。仕事途中でしたから、ことわりを言って、いろいろとたずねてみると、
これらは自分が作っている竹細工とのこと。陳列棚の奥には我が家で使っている
長ショウケも見えました。
並んでいるどの品もよく出来ていて、その様子に納得したのでした。
(大分では長ショウケとは呼ばず、用途によって○○ショウケと呼ぶそうです)
昔は我が家の近くにもショウケを作る竹職人さんが何人もいて、事足りていたのですが、
時代の流れの中で次々に廃業、見かけなくなり、八女からの行商さんからも最近は良い
品に出会うことがありません。
農具である長ショウケ作りの人を探している我が家にとって、これは昨年訪れた
長崎・川棚町のおじいさんに続く発見で、ここ日田で職人さんを見つけたことは
大収穫でした。こんな偶然の出会いってあるんですね・・・赤信号様様でした。