↑ 胴の内側が白くなりました・・・
10年ほど前に盛岡の釜定さんから送ってもらった鉄瓶でしたが、
ちょっとバタバタしていた時期があって、2年ほど使わずにいました。
最近になって思い出し、使い始めて3ヶ月、アッという間に、
鉄瓶の内側に湯アカが付きました。
確か仕舞う前は口の辺りにしか付いていなかったのですが。
前に暮らしていた広島の水が軟水だったのか、今沸かしている
六ヶ岳の地下水が硬水なのか?面白いですね・・・
私が湯アカにこだわっていたのは、同封された説明書によると、
湯アカが付くことで鉄瓶内部を丈夫にし、湯の味を美味しくする、
と書かれていたからです。
使い始めてしばらくしても、なかなか鉄瓶に変化がなく、心配になって、
とうとう釜定さんへ手紙を書いてしまったことがありました。
当時、まだインタ-ネットは、一般に普及していない時代で、
分からないことは、お店に問い合わせをするしかなかったのです。
折り返し、お返事を頂き、湯アカについて丁寧な説明をもらいました。
一般に軟水は湯垢がつくのに時間がかかり・・・
しかし、鉄瓶の寿命に比べればたいした時間ではありません、ご安心を・・・と。
その言葉は私の不安をいっぺんで飛吹き飛ばしてくれたのでした。
その頃の私は時間をかけて育てる、ということを理解していなかったようです。
今でもその手紙は大切にしていて、時々、読み返しています。
さて、これからどうように育っていくのか、私自身とっても楽しみな鉄瓶です。