昨日から晴天が続きますから、お正月に飾った縁起物を天日干しして仕舞いました。
かぶったホコリを掃ったのは”棕櫚(しゅろ)のはたき”です。
棕櫚(しゅろ)を知る人は少ないかもしれませんね?
ヤシのようにスッ~と伸びた姿、葉はヤシほど長くありません。
手のひらをパッと広げた様な形の葉です。
その昔、我が屋敷の入り口にも背の高い棕櫚(しゅろ)が植わっていました。
箒は木の皮の部分を使っていると思います。
私が小学生の頃は棕櫚(しゅろ)の箒は学校の掃除用具として使っていました。
(昔、葉を編んで父親が自家製”ハエ叩き”を作っていました)
市内でも棕櫚(しゅろ)で箒(ほうき)を製造している家がありました。
お得意様の家を回って来られる姿を今は見ることがありませんから、
もしかしたら廃業されたのかもしれません。
我が家にある”はたき・長箒”はその昔、母方の祖母が買ってくれたモノです。
ちなみに長箒は掃除機におされて、未だ使ったことはありません!
”棕櫚(しゅろ)”の特徴は繊維が柔らかく軽いので、ホコリがたたずきれいに掃けます。
どちらかといえば、畳よりフロ-リングで使うほうがツヤが出るそうです。
現在では高価な貴重品、逸品になってしまいました。
残念ですが生活形態が変わった今、生き残ることが出来るかどうか分かりませんね。
今でも里山や古い家の屋敷に棕櫚(しゅろ)の姿を見ることが出来ます。
(物産展などで商品を見かけることがあります)