蜀台を集め始めたきっかけは、飛騨高山へ旅行した折、三之町辺りで出合った加治屋。そこで売られていた黒金の蝋燭立てに、赤や白の和蝋燭がハッとするほど眩しくて、それが始まりで、一つづつお気に入りを増やして来ました。
一番奥の蝋燭立てがその飛騨高山で買い求めた物で、クルリと回せば鴨居にかけられたり、元に戻せば手に持って運べたりカラクリ蜀台になっています。とても楽しい作りになっています。
手前の受け皿タイプの燭台は、NHKの大河ドラマ毛利元就が放送されていた頃、島根県広瀬町に尼子氏の月山冨田城を訪ねた帰りに見つけた物です。どこまでもシンプルな形が気に入りました。
そして、縦長い燭台は、その後、鳥取の倉吉のお店で巡りあった物で、偶然にも、どちらも同じ広瀬町の弘光鍛冶工房の燭台でした。不思議なことに、黒金の蜀台は金属の冷たさを全く感じさせませんね。
さて、蝋燭の方ですが、白い櫨(ハゼ)蝋燭は、愛媛県の
内子町のお土産で、その表面はチョークの様に粉をふいて見えます。特長でしょうか。灯った橙色は実に温かさを感じます。
右手前の木を模った蝋燭は、新富良野プリンスホテルのニングルテラスにある
森のろうそく屋さんで買い求めました。ニングルテラスは、当時5棟ほどがオープンしたばかりでした。この蝋燭は、森にある本物の木を石膏で模って作ったそうで、富良野での大切な思い出の品です。
黄色は蜜蝋で作られていて、燃やしていくと良い匂いが漂います。日光に当てると退色するらしく、使わない時は缶の中で大事にしまって、ここぞという時にしか使いません。
*蜜蝋の工房・・・
ハチ蜜の森キャンドル